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2021.05.30

オプション装着作業時は重量バランスを測定しながら取り付けています

峯岸です。

新車にオプション取り付け作業を行う際は、ご依頼いただきました全てのオプションパーツの重量を確認しながら設置位置を決めて取り付けます。

なぜならば、重量配分に気を付けないと走行が不安定になるからです

 

 

今回は、540ULに弊社取り付けオプション装着をしましたのでご紹介します。

 

 

一番人気のオプションルームエアコンです。

まず取り付け位置が決まっているオプションから取り付け作業を開始します。

 

 

 

THULEステップとムーバーもご注文頂きました。

こちらも取り付け位置が決まっていますので取り付けますが

ムーバーは場合によってはタイヤの後ろ側に取り付けます

 

 

 

ルームエアコンはガスロッカー内に室外機が設置されます。

室内機も前側に取り付けますので、どうしてもフロントのヒッチヘッド荷重が増加します。

早速、ヒッチヘッド荷重を測定します。

 

 

 

 

 

メーカー標準のバッテリー搭載位置は、フロント左ベッド下になります。

ヨーロッパ仕様では、バッテリーはこの位置のバランスが良いです。

 

 

91Kgあります

このままでは、ベッド下の収納にお客様がキャンプ道具等の荷物を入れますとヒッチヘッド荷重が100㎏を超えて大変危険です。

ヒッチヘッド荷重は、トレーラー全体重量の5%~7%が適切です。

 

こちらのトレーラーは、すべてのオプションを搭載した時の車両重量は1550kgになります。

荷物を積載した時にヒッチヘッド荷重は、77kg~100kg以内が適切です。

 

あまり軽すぎるとスネ―キングの原因になり、重すぎるとヒッチメンバーの垂直性荷重が耐えられません

 

 

今回は、バッテリーも100Aバッテリー2個積載のご注文をいただいております。

メーカー標準の左フロントベッド下のバッテリー位置への取り付けではヒッチヘッド荷重が増加します。

その為、バッテリーを一度外して左後方のダイネット下部へ移設作業を行います。

 

前側に来ているバッテリー配線を一度後方へ移動しなければなりません。

この作業が家具の裏側を通すので結構大変な作業です。

 

 

固定されている配線を外し、クローゼットの中から配線を引き抜きます。

 

 

次は、クローゼットからキッチン下へ引き抜きます。

 

 

左後方シート下まで配線を通しました。

 

 

バッテリーを2個取り付ける為、ケース設置及び配線接続を行います。

 

 

バッテリー2個の移設取り付け作業が完了しました。

早速ヘッド荷重を測定してみます。

 

 

測定結果は65.6㎏でした。

バッテリーの移動で約16kg下がりました

 

これでフロントベッド下の収納へお荷物を入れる重量配分の余裕ができました。

 

 

 

左ベッド下は、バッテリーケースも無くなったのでスッキリしました。

 

 

後方ダイネットも復元して完成です。

弊社では、ご納車時にヒッチヘッド荷重を実際に測定し荷物積載の際の注意点をしっかりとご説明致します。

ご納車後、キャンプ道具等徐々に積載するお荷物が増えてきます。

 

お荷物が増えたなと思った際には、使用していないお荷物などは入れたままにせずトレーラーから降ろす事も大事なことです。

ご旅行前の定期的なご確認をお願い致します。

 

 

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